クロマチックトレーニングの目的は、速く弾けるようになることではありません。
一番大切なのは、指を丁寧に、正確にコントロールできるようになることです。
実際のレッスンでも、演奏前のウォーミングアップとして最初に取り入れることが多い練習です。今回は、クロマチックトレーニングの目的と、効果的な練習方法をご紹介します。
クロマチックとは?
クロマチックとは、半音階のことです。
1フレットずつ順番に押さえていく練習で、今回は5フレットポジションを使って解説します。
まず大切なのは「目的を決めること」
クロマチックトレーニングは、目的によって練習方法が変わります。
例えば、
- 速く弾けるようになりたい → テンポを少しずつ上げていく
- リズム感を鍛えたい → メトロノームの使い方を工夫する
- 指を正確に動かしたい → ゆっくり丁寧に練習する
今回は、**「指を丁寧に・綺麗に・正確に動かすこと」**を目的に進めていきます。
そのため、テンポはゆっくり、メトロノームは頭の中で鳴らすイメージで練習してみましょう。
指のポジション
今回は5フレットポジションを使います。
- 5フレット:人差し指
- 6フレット:中指
- 7フレット:薬指
- 8フレット:小指
いきなり弾かない
実際に弾き始める前に、まずは指の下準備をしていきます。
よくある悩みとして、
- 指がバタついてしまう
- 2本の指が一緒に動いてしまう
- 小指だけ大きく浮いてしまう
ということがあります。
そこで、まずは6弦の5〜8フレットに4本の指を置いてみましょう。
その状態から、
- 人差し指だけ動かす
- 次に中指だけ
- 次に薬指だけ
- 最後に小指だけ
というように、1本ずつ独立して動かす練習をします。
5弦、4弦、3弦、2弦、1弦へと進み、最後は6弦まで戻ってきます。
最初は指が震えたり思うように動かなかったりしますが、続けていくと自然に動くようになります。
演奏前の指の体操として、ぜひ取り入れてみてください。
6つのクロマチックパターン
今回は次の6パターンを練習します。
① 人差し指 → 中指 → 薬指 → 小指
② 人差し指 → 中指 → 小指 → 薬指
③ 人差し指 → 薬指 → 中指 → 小指
④ 人差し指 → 薬指 → 小指 → 中指
⑤ 人差し指 → 小指 → 中指 → 薬指
⑥ 人差し指 → 小指 → 薬指 → 中指
テンポ80で3段階の練習
テンポ80を目安に、次の3種類のリズムで練習します。
① 4分音符
メトロノーム1回につき音を1つ弾きます。
1弦まで進んだら折り返して6弦まで戻り、次のパターンへ進みます。
この段階では、指がバタつかないことを最優先にしてください。
慣れてきたら、できるだけ指を見ずに弾けるようになるのが理想です。
② 8分音符
メトロノーム1回につき音を2つ弾きます。
右手はオルタネイトピッキングで、同じように6パターンを往復します。
③ 16分音符
メトロノーム1回につき音を4つ弾きます。
1拍で1本の弦を弾く形になります。
もし丁寧さが失われるようであれば、無理に16分音符まで進める必要はありません。まずは4分音符や8分音符をしっかり弾けるようにすることが大切です。
一緒に練習できる動画もあります
クロマチックトレーニングは、一人だとなかなか続けにくい練習です。
そこで、一緒に練習できる動画も用意しました。
内容はテンポ80で、
- 4分音符
- 8分音符
- 16分音符
を、それぞれ6パターンずつ練習できる内容になっています。
ぜひ動画も活用しながら、毎日のウォーミングアップに取り入れてみてください。
まとめ
クロマチックトレーニングのポイントは、
- 目的を決めてから練習する
- 演奏前に指の下準備をする
- 指を1本ずつ丁寧に動かす
- テンポはゆっくりから始める
- 毎日少しずつ続ける
この5つです。
クロマチックは地味な練習ですが、毎日少しずつ積み重ねることで、指の動きは確実に変わっていきます。
「速く弾くこと」よりも、「丁寧に・正確に動かすこと」を意識して練習してみてください。
ぜひ毎日の練習として取り入れてみてください。

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